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12/01/2009

ダウンコン問題

HD→SDにダウンコンバートする際みなさんはどうされてますか?
私の場合、パソコン上のソフトウェアで処理を行うとどうしても画面がギザギザになってしまうので、HD編集したビデオをiLinkでHDV形式のテープ吐き出しをして、今度はそのテープをiLinkでパソコンに取り込み直します。その際デッキからの出力はダウンコン信号です。この方法が今のところ最前ではないかと考えています。
ネットで検索をしても一番多かったのが、カメラにいったん書き出してから再びパソコンにダウンコンバート信号で取り込み直すというものでした。

例えば、
FCPでHDV素材を編集、パケったものをそのままFCPでSD設定の.m2vにダウンコンバートで書き出した場合、
trestest01

trestest01-01

こんな具合になります。ご覧の通り斜めの電線がとてもギザギザしてます。これは納品レベルとは言い難い品質でしょう。実際ブラウン管や液晶等で確認しましたがかなりギザギザが目立つレベルです。

一説によれば、このギザギザはHDVが1440×1080から1920×1080にいったん変換した後で640×480に変換し、更に素材が16:9であれば720×480のスクイーズにしたりして非常にややこしいために難しいのではないかと、いう話もありますが、裏は取ってません。
とはいえ、こうした技術は各社まちまちであることは事実のようです。

さて、そこで人に聞いてみたところパソコン上で処理することにこだわるのであれば、HDVをProResに書き出した後.m2vにすればかなり改善されるのではないかということをおっしゃってましたのでやってみました。
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trestest02-01

これがそうです。何か違いがわかりますか?正直私には「改善」したようには見えません。
では、はじめにお話しした「テープ書き出し法」はどうかと言いますと、
trestest03

trestest03-01

このクオリティーです。どう見てもこれが一番キレイではないでしょうか。私の場合、他の市販ソフトウェアなどは検証してませんのでこれが全てではないことはご了承いただきたいと思いますが、それにしてもFCSで「統合ソフト」を購入しているのにこうした作業が未だにしっかりできていないことは実に残念です。
しかもHDをダウンコンバートしてDVDをクライアントにお渡しする、ということは実はとても機会が多いのです。

何か良い方法を是非ご教示願いたいですね。個人的にはFCS内で解決して欲しい問題ですが。

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さてさて、実はこのブログをアップした後、twitterにて @yohsuke さんよりご教示いただいた方法をご紹介します。

これでギザギザはまったくなくなりました。

それは、FCP上でNTSCのシーケンスを新規で作成。そこにHDをドロップして、シーケンス設定の優先フィールドを「なし」に設定するというもの。16:9ならばアナモフィックにチェックを入れます。その上でm2vに書き出しすれば、なんと

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ご覧の通りクリアな画像になりました。むしろテープ書き出しの映像よりもクリアになっているかもしれませんね。
そもそも「ダウンコン」するのは「書き出し」の時、と勝手に判断していたのが間違いだったようです。「ダウンコン」するのは「シーケンス」で行わなければならないということなんですね。ただし、シーケンス設定で優先フィールドを「なし」にしておかないとやはりギザギザ画像になります。注意点としては、このシーケンスはあくまで優先フィールドをなくした「プログレッシブ」映像になっているので、webやdvd書き出し用と考えておいた方が良いってことでしょうか。この設定のままテープ書き出ししても「インターレース」ではないので間違えないようにしないといけませんね。
自分の編集では、シーケンスでは細かな設定変更はせずに素材をそのままの形でパケまでもっていって、最後の「書き出し」や「送信」の時にダウンコンバートとかのエンコードや変換作業を行う、というふうにやっていましたが、そうではなくて、「最終納品形態に応じたシーケンス」をそれぞれ作ることが結果としてキレイな映像を作ることに繋がっているということなんでしょうね。大変勉強になりました。

さて、この際なのでついでに、HDVのシーケンスをCompressor送信し、優先フィールドを「プログレッシブ」にして、ダウンコンバートm2v書き出しした場合どうなるのか試してみました(笑)

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trestest04-01

やはり、ソフトウェア・エンコーダ的な発想では無理のようですね。でもここまで検証してみてようやく納得がいきました。これでHDVデッキにいちいちテープ書き出ししなくてもHD→SD→DVDができるようになります。

ダウンコンバートはシーケンス設定で解決しましょう!

@yohsuke さんありがとうございました。

14 Comments on “ダウンコン問題

charlie
12/23/2009 at 22:16

いつも拝見させて頂いております。今回の件もとても勉強になりました。ありがとうございました。私も同様のダウンコンの件で頭を痛めていたので、参考になります。FCP内で完結させるにはこの方法が一番良いようですね。私も書出し時にSDI経由でダウンコン専用の外部デバイスで変換したのをデッキに記録しようとしていました。
仰る通りPCSと言う総合アプリケーションですのに残念なことです。次期メジャーアップFCS3でブルーレイオーサリング他、HDの基本的な画質クウォリティーに係る性能を上げてもらいたいと思っています。ProRes422もよく出来たフォーマットですが、これからのNLEの生命線は収録フォーマットからのトランスコードではなく記録フォーマットネイティブでリアルタイムに作業できる安定性と操作性が不可欠かと思いますね。
又お邪魔します。

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pana
04/28/2010 at 13:53

すばらしいアドバイスです。しかも解説の仕方もよく理解出来ます。早速試してみます。ありがとうございます。

返信
mvj2007
04/28/2010 at 17:39

panaさんありがとうございます。自分の備忘録のため、ということもあって「自分が忘れたときに思い出せるよう」丁寧に書きました(笑)
いつもこういう姿勢で書いていれば素晴らしいブログになるのですが、、、。

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peter
05/13/2010 at 23:28

はじめまして。
ダウンコンバートで行き詰ってたどり着きました。
初心者なのですが、設定についてこの場で質問させて頂いてもよいでしょうか・・・。

返信
admin
05/14/2010 at 22:41

どこまでお役にたてるのかはわかりませんが、ご質問いただければと思います。

返信
peter
05/15/2010 at 14:46

お忙しいところ恐れ入ります。
早速なんですが、この方法のダウンコンバートの場合、シーケンスのレンダリングに(編集する前の段階で)1時間強の長さに19時間ほどかかってしまうのですが、私のマシンスペックに依存するところが大きいのでしょうか?ちなみに(Mac OS X10.4.11 で素材は外付けの1tHDです)それともこういうものなのでしょか?DV5本分のシーケンスをとりあえず作るのに何日もかかってしまっていて・・・こんなものでしょうか?

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peter
05/15/2010 at 15:31

シーケンス内のクリップが細かく分かれているので、それが原因だったりもするのでしょうかね。質問が抽象的ですみません。

返信
admin
05/16/2010 at 15:15

レンダリングはMacのスペックに大きく依存していると思います。ですのでCPUとメモリは特に余裕があったほうが良いでしょう。
しかしお話を想像しますと、まずは編集をして、その編集済みのシーケンスを新規のダウンコン用シーケンスに投げた方が良いのではないかと思いました。編集前の素材までレンダリングするのは時間がかかりすぎると思います。読み間違いでしたらごめんなさい。
あとは外付けHDDをfirewire800かeSATAなどの高速接続にすることぐらいでしょうか。
それでも駄目なら、一度パケったシーケンスをクイックタイム書き出しして、HandBrakeなどで変換するという方法もあります。
他にも恐らくネット上に情報がありますので検索されるといいかもしれません。

返信
peter
05/16/2010 at 15:47

ありがとうございます。HDで編集してSD用のシーケンスに乗せ換える。という流れなんですね。質問した時点ではその部分スラあいまいでした。大変お手を煩わせまして、すみません。ありがとうございました。外付けHDDの接続を高速化するというのは考えていませんでした。大変参考になりました。本当にありがとうございます。

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admin
05/16/2010 at 16:02

がんばってください。

返信
yoichi
05/18/2010 at 17:32

はじめまして、mixiでこちらのページを
紹介して頂きました。
proressシーケンスで編集したものをDVシーケンスに
入れて、シーケンスから優先フィールド「なし」にして
シーケンスのモニタ上ではキレイになったと
喜んでいたのですが、今度はDVに書き出した
時にジャギってしまいます。何か設定の変更等で
回避できますでしょうか?

書き出しから、そのままQuickTime書き出しをするとジャギる。

QuickTime変換からDV書き出しをしてもジャギる。

FireWire経由でカメラや外部モニタに出力しても、
キレイに出てていますが、
カットによっては ジャギる(ドリー撮影など背景が動いているカットでパラパラとフラッシュの ようにノイジーになる。一時停止をするとモニタが微妙にチカチカガクガク光っています。) ※Compressorで書き出しても同様です。 何卒よろしくお願いいたします。

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mvj2007
05/18/2010 at 18:01

こんにちわ。
モニター上ではキレイになっているんですよね?とすれば勝手に推測しますと、インターレースをプログレッシブに変換したあと、更にインターレースに戻すことで発生している現象ではありませんか?
カメラの動きによってカクカクしたような映像になるのでしたらそのあたりに原因がありそうですが、、、。
あとはDVではなくNTSCで試してみるとか。

このあたりが解決の糸口になればいいのですが、、、。

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[…] http://news.motionvisualjapan.com/archives/1035 (※写真リンクが切れて見づらいことになってます。ごめんなさい) […]

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