新聞に掲載していただきました。

岩瀬文庫の蔵書を1本3分にまとめたハイビジョン映像の無料配信サイト「岩瀬文庫の世界」試験運用に合わせて取材していただきました。
aisan20110303
サイトではハイビジョン映像できめ細やかに蔵書を映像化し、学芸員による解説を添えて蔵書をご案内します。現在、ベータ版を下記アドレスにて公開中。英訳も同時掲載。
内容:「百万塔/無垢浄光経自心印陀羅尼」「西尾八景」「万花帖」「江戸名所花暦」「金生樹譜」「宇治茶御用道中図景」(随時更新します)
http://iwasebunko.com

岩瀬文庫の魅力とは、
〈ここにしかない資料〉
毎年100件以上ものメディア掲載・放送を誇る岩瀬文庫。イギリスBBCテレビやネイチャー誌も番組で 取り上げるなど、世界中から「ここにしかない資料」を求めて多くの人からアクセスがあります。 〈岩瀬文庫のあゆみ〉 岩瀬文庫は明治41(1908)年に西尾市の大商人・岩瀬弥助によって創設されました。弥助が集めた本 は8万冊余。私財を投じて作られた古典籍の私立図書館としてスタートしました。弥助没後は財団法人と して維持管理されましたが、その後の戦争や三河地震などを経て管理危機に陥ります。しかし西尾町民の 保存運動を経て市が文庫を買い取りました。平成6年からは西尾市岩瀬文庫として現在に至り、平成15年
からは日本初の古書ミュージアムとして多くの人に親しまれていま す。
〈岩瀬文庫の魅力〉
岩瀬文庫の蔵書は江戸時代のものが圧倒的に多く、その内容も多 岐に渡ります。中でも本草学関連の蔵書は国内でも随一のコレク ションといわれ、博物学研究家の荒俣宏さんも岩瀬文庫が所蔵する 「本草図説」をメディアを通じ何度も紹介しています。 中には国の重要文化財に指定の、天皇直筆のお経「後奈良天皇宸 翰般若心経」(室町時代後期)や、日本最古の印刷物といわれる 「無垢浄光経自心印陀羅尼」(奈良時代)、忠臣蔵の第一級資料と いわれる『関東下向道中記』、夏目漱石など著名人の手紙(直筆) を集めた『書簡集』、江戸時代のUFOに関する記述がある『漂流記 集』など多数所蔵しています。 全国的にも珍しいのはこうした貴重なコレクションを岩瀬文庫で 直接触れることが出来るということです。実はこれこそが最大の魅 力なのかもしれません。研究者の間では岩瀬文庫の存在は広く知ら れており、いまでも世界中からたくさんの研究者が西尾市に訪れ稀 覯本(きこうぼん)に出会っています。 しかし岩瀬文庫は研究者のためだけにあるわけではありません。
もうひとつの魅力として、誰もが楽しめるような雑本が多く所蔵されていることが挙げられます。江戸 時代の子ども遊びを図入りで説明した本、吉原で遊女にモテるためのマニュアル本、お豆腐お料理専門の 本、お化粧マニュアル本などなど。 骨董的な価値こそ低いであろうこれらの雑本は、ゆえに大切にされにくく、残りにくいものです。そう いった意味でもここに所蔵されなければこの世から消えていたかもしれない貴重な本がたくさんありま す。 岩瀬文庫の真の魅力は、何百年経とうとも変わらぬ人間の姿に共感できること、時空を超えて当時の 人々と一緒に笑ったり泣いたりできることにあるのです。
〈岩瀬弥助の精神〉
岩瀬弥助の精神は寺津八幡宮の神主で神社に文庫を付設した 渡辺政香からの影響だといわれています。渡辺は「およそ物は 衆とともに楽しむに如(し)かず」つまり、物事は皆で一緒に 楽しむことが一番である、と説いています。弥助もその精神を 受け継ぎ、岩瀬文庫設立に尽力したのです。 我々もこうした岩瀬弥助の思いを受け継ぎ、誰もが楽しむこ とができ、先人の心に触れることができる貴重な書庫として、 岩瀬文庫の素晴らしさを啓蒙することは大変意義深いことだと 考えています。 岩瀬弥助の思いに賛同しその意思を受け継ぐべく活動をして いきたいと思います。

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