2月 27 2008
ビデオ用語集
《《《《 ビデオ一般
- 1080i
HDTV(ハイビジョンテレビ)放送の映像信号形式で、有効走査線数が1080本(総走査線1125本)のインターレーススキャン方式の映像のこと。画素数1920×1080、アスペクト比16:9の映像。 - 720p
ハイビジョン放送の映像信号形式の一つで、有効走査線が720本(総走査線750本)、フレーム周波数59.94Hzの順次走査(プログレッシブスキャン)方式の映像をいう。画素数は1280×720のアスペクト比16:9となっている。 - AVCHD
パナソニックとソニーが策定したハイビジョン動画記録フォーマットのこと。映像には高効率符号化が可能なH.264/MPEG-4 AVC方式を、音声にドルビーデジタル(AC-3)方式(LPCM:オプション)を採用している。またハイビジョン以外に従来の標準方式である480/60iもサポートした。AVCHDでは従来のHDV規格などのように1つの記録メディア向けの規格ではなく、ファイルシステムを介して、複数の記録メディアをサポートできるように設計されているのが特徴。 - HDTV(High Definition TV)
「高精細テレビ」の略。別名、高品位テレビ。現在のテレビより走査線の数を増やして画質を向上させた次世代のテレビ方式の総称。現在日本や北米で普及しているNTSC方式は走査線が525本であるのに対して、HDTVでは1125本または1250本に増え、その分画質が向上する。また、画面の縦横比も現行の横4:縦3から、横16:縦9の横長のサイズに。この縦横比は映画などで採用されているものである。 - DV(Digital Video)
デジタルビデオの略。ちなみにアナログビデオはAVとは言いません。 - H.264
非常に少ない情報量で動画を伝送するための動画圧縮規格。これまでの方式であるMPEG-2などに比べて2倍以上の圧縮効率を実現すると言われており、携帯電話などの用途向けの低ビットレートから、HDTVクラスの高ビットレートに至るまで幅広く利用されることを想定している技術。 - HD DVD
青紫色半導体レーザー世代の光ディスク規格のこと。主に東芝とNECが共同で開発した。対応機器を3波長化することで従来のCDやDVDも使用できるのが特徴。しかしながら青紫色半導体レーザー世代の光ディスクの別規格として覇権を争っていたブルーレイ・ディスクに事実上負けたことで既に撤退が決まっている。東芝対ソニーという構造がVHS戦争を彷彿とさせたが、今回は東芝の敗北となった。 - HDV(High-vision Digital Video)
ハイビジョン・デジタル・ビデオの略。現在ではフルスペック・ハイビジョンが主流となりつつある。 - MPEG(エムペグ)(Moving Picture Expert Group)
デジタル映像データの圧縮方式。MPEG1(≒1Mbps)はビデオCD。MPEG2(≒4~10Mbps)はDVD、地上波・BS・CS・ケーブル放送。MPEG4(≒MPEG2~38.4Mbps)はTV電話、移動体通信、インターネット、放送用。MPEG7はEPG、ホームサーバに対応している。 - NTSC (National Television Standards Committee)
DVD-Videoで利用されている信号形式で、地上波アナログカラーテレビ放送の方式。日本やアメリカで使用されている。水平方向の走査線数525本(毎秒30フレーム)で水平走査周波数は15.75kHz、垂直走査周波数60Hzのもの。色温度6800Kが標準。 - アスペクト比(aspect ratio)
画像(画面)の縦×横の長さの比率。ハイビジョン放送は16:9でSDは4:3という比率になっている。 - インターレース・スキャン方式(interlace scan)
左右の走査線を上から下へ1本おきに(飛び越し)行う方式のこと。1ピクセルおきに撮影した2枚の映像を合わせて画像表示する。この方式で動画のちらつきを抑えることができる。デジタルビデオ映像、TV映像など。1080iの「i」がインターレース方式であること。単にインターレースとも言う。垂直方向の画素数は1枚あたり540ピクセルで、2枚合わせて1080になる。パソコンのディスプレイは、プログレッシブ(ノンインターレース)方式が主流。⇒プログレッシブ方式 - ノンインターレース方式(non-interlace)
1回の画面表示を1回の走査で行う方式。パソコンのディスプレイに多く使われている。⇒プログレッシブ方式 ⇒インターレース・スキャン方式 - プラズマテレビ(plasma television)
ガラス板の間に高圧の希ガスを封入し、高い電圧をかけて発光させるテレビのこと。新方式薄型テレビの総称。大型化ができる。プラズマとは簡単に言えば放電現象のこと。特徴は、大型化のわりにコストが安いこと。動きのある映像に強いこと。再現性にも優れている。しかし、消費電力が多いのが難点。 - ブルーレイ・ディスク(Blu-ray Disc)
書き換え可能な大容量光ディスクのこと。(大容量相変化光ディスク)。記憶容量最大27GB、データ転送36Mbpsの映像記録方式MPEG2に適したもの。 - プログレッシブ方式(progressive)(non-interlace)
飛び越し走査をしない1枚の画像のこと。垂直方向の画素数720ピクセルを実現している。この方式は、デジタルカメラで撮影する静止画と同じ仕組み。720pの「p」がプログレッシブ方式であること。⇒インターレース方式 - 有効走査線数
総走査線数に対して、実際に画面を構成する走査線数のこと。デジタルハイビジョンでは1080iのインターレース方式が採用されている。
《《《《 ビデオカメラ
- 3CCD
3CCDシステム方式のハンディカムは、R・G・Bの各色に画素メガピクセルCCDを独立して搭載した色再現性に優れた撮像素子。半導体素子。 - CMOS
正式にはCMOSイメージセンサ(シーモスイメージセンサ)という。CMOS(相補性金属酸化膜半導体)を用いた固体撮像素子。CCDイメージセンサと同様に、フォトダイオード(PD)を使用するが、製造プロセスと信号の読み出し方法が異なる。CCDに代わってハイビジョンカメラに多く採用されている。当初は画質に問題があるといわれていたが年々向上し、現在では主力となった。 - AEシフト(Auto Exposure shift)
オート露出のレベルを予め設定(シフト)しておくことができる機能。-は暗め、+は明るめになる - AEレスポンス(Auto Exposure response)
自動露出の場合の追随性・反応を何種類から選択する機能。 - AGCリミット
ゲインの上限を決められる機能。設定値より上にはゲインアップしない。 - AWB感度(Auto White Balance sensitive)
ホワイトバランスが極端な条件下(青みや赤みが強い)で「高」にすると赤みや青みを減らす効果が大きくなる。 - HDR-FX1
ソニーが2004年10月に発売した1080i規格採用のハイビジョンビデオカメラ。小型化されたハイビジョン・ビデオカメラで、記念すべきビデオカメラとなった。その後、HDVの業務レベルでは2008年2月にZ7Jが発売。ハイビジョン規格ではフルスペックハイビジョンのAVCHD、H.264など多岐にわたり選択幅が広がった。と同時に広がりすぎて逆に何を選択してよいのかわからないという指摘も一方である。 - NDフィルター (Neutral Density filter)平均的にどの波長の光も吸収して光量を制限することができるフィルター。濃度はそれぞれ違う。デジタルビデオカメラにはスイッチで挿入できる。
- WBシフト (White Balance shift)
ホワイトバランスの設定を範囲内でシフト(変えられる)機能。-にすると白い部分が青みがかかる。 - アイリス調整 (iris adjust)
絞りのこと。 - イマジナリーライン(imaginary line)
向き合う2人を結んだ想像上の線。この線を越えて撮影、編集することは見る人に理解を得られないと言われている。しかし長年の映像文化の功績なのか近年ではイマジナリーラインを超えても編集が成立する段階に差し掛かっている。商業映画でもこうした試みは既に実証済み。 - 色収差 (chromatic aberration)
光の波長によってレンズを通って結像した像がズレること。収差とは「ズレ」のことで、コマ収差、球面収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差などがある。 - オートアイリスリミット(auto iris limit)
アイリス設定が自動の時に、絞りの上限値を選べる機能。絞りすぎ状態になるのを防ぐ。 - 拡大フォーカス
画像の中央部分を拡大する機能。ピント調整細かくできる。主にハイビジョンカメラに付随している機能。 - クロースアップ(close up)
大写しのこと。被写体を画面いっぱいに大きく写すこと。→long shot - ゲイン調整(gain adjust)
ゲインは利得という意味がある。ここではISO感度を上げるようなもの。一般的に数値が上がるほどゲインが上がり、明るくなる。しかし、S/N比も劣化する。12dbも上げると劣化が目立つようになる。 - シネマトーンガンマ
フィルムカメラで撮影したような自然な色合いを再現したトーン。 - ショットトランジション
滑らかにA面からB面に移行できる機能。フォーカスとアイリスを同時にこの機能を使って動かすことができる。こうした機能を使えば複雑な操作も簡単にできるようになる。 - スキントーン、ディテール
肌色の輪郭を和らげたり強調したりする機能。 - スミア(smear)
画面の中に太陽などの強い光源を入れると、縦に白い帯状のものが発生する現象。撮像素子(イメージセンサー)の欠点とされている。一般的ににスミアとは「汚れ、しみ」の意味に使われる。 - ズーム(zoom)
レンズで被写体に近づいたり(ズームイン)、遠のいたり(ズームアウト)すること。 複数枚のレンズを使用した光学式(複眼式)とデジタル処理で行うデジタル式がある。逆にズーム使用でないレンズは単眼式という。 - ゼブラパターン(zebra pattern)
ファインダー内にシマウマのような模様が入る機能。白トビになる危険性のある部分にオーバーレイ表示する。70~100%に調整が効き、例えば80%に合わせると、その前後5%の輝度信号部分にゼブラパターンが表示されることになる。 - ティルト(tilt)
カメラを上下に向ける一連の動作のこと。傾斜角度の調整。アオリの効く大型スチルカメラでは足元から遠景にあまり絞りを絞らずシャープに写す方法。→パン - ニーショット(knee shot)
人物撮影の際、膝より上を画面構成すること。 - パン(pan)
カメラを左右水平に向きを動かして撮ること。横に動かすものを横パン。縦に動かすものを縦パン(ティルト)という。 - ハンディカム(Handycam)
SONYの登録商標で、SONYが製造・販売している小型の映像撮影用ビデオカメラのこと。⇒ハイビジョン・ハンディカム - ハンドルズーム
スピード ズーミングのスピードを調整することができる機能。 - 非球面レンズ
楕円面など球状形ではない曲面からできているレンズのこと。このレンズを製造するには高い精度が要求される。非球面レンズによってレンズ性能は飛躍的に向上してきている。また、多層膜コーティングでレンズ内の不要な反射を抑え、ゴーストやフレアーを軽減することもできる。 - ピーキング機能
被写体を輪郭強調させ、フォーカスを合わせやすくする機能。 - フィックスショット(fix shot)
固定ショット。静止画像。 - フォローパン(follow pan)
動く被写体にカメラをフォローするように動かして追う撮影方法。→パン - フルショット(full shot)
人物や建物などほぼ全体を捉え画面構成すること。 - フレームアウト(frame out)
画面にいる、もしくはある人や物が画面外に出ていくこと。⇒フレームイン - フレームイン(frame in)
画面外から人や物がフレーム内に入り込むこと。⇒フレームアウト - 飽和信号量
電荷を蓄えられる量(値)のこと。飽和される量が多いほどダイナミックレンジが広がり白トビする率が少なくなる。感度が高いほどCCDの電荷変換の効率はよくなる。ノイズも減少される。 - レックレビュー
撮影スタンバイ中に押すことで、テープを停止した部分を数秒間再生することができ、スタンバイに戻る機能。撮影直前の映像を確認することができる。 - ロングショット(long shot)
遠写しのこと。情報量がたくさんあるが、決め手のない構図になる。引き画(え)。→close up
《《《《 ビデオ編集
- dB(decibel)
信号パワーの比率を表わす単位。デシベル。デシは、10分の1という意味。ベルは、電話機の発明者グラハム・ベルから名づける。 - IEEE1394(アイトリプルイー)
(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)インターフェースの1つ。SCSIプロトコルをサポートし、高速転送することができる。IEEEaは400Mbps、IEEE1394bは800Mbpsが最速。USB2.0よりもCPUの負荷が少ない。 - i.LINK
ソニーが付けた「IEEE1394」の別名。100・200・400Mbps(1秒間に遅れるデータ量) - キャプチャ (capture)
映像などを入力、ハードディスク等に取り込むこと。例えばミニDVテープに録画したハイビジョンデジタル信号を、PCのハードディスクに録画することをいう。アナログキャプチャとデジタルキャプチャがある。 - トランジション(transition)
2カット間の移り変わり、場面転換の意味。エフェクトと同様に使われる。 - フェーダー(fader)
音量・光量・増幅率などの調節をする機器、またはその操作部。 - フェード(fade)
ビデオ編集の特殊効果で徐々に薄くしていったり、徐々に白くしていったり、黒くしていったりすることをフェード・アウトと言う。この逆に何もないところから映像を出してくることをフェード・インと言う。 - フッテージ(footage)
使用する映像や音声といった素材。映画フィルムなどでは、フィート数、全長、映画の一場面などを指す。「foot」の複数形「feet」それに「age」は集合の意味を持つ。 - フレーム(frame)
動画を構成する1単位のこと。動画は、1秒間に30フレーム(静止画)など連続表示することによって動きのあるる画像となる。インターレースの場合、1フレームは2フィールドに分かれている。 - プロキシ(proxy)
代理とか代理人という意味。ビデオ編集では、ハイビジョン編集においてPCに過度の付加がかかる場合、プロキシファイルを使って編集するものもある。 - モンタージュ(montage)
複数のカットを組み合わせる事で新しい意味や知覚などを生み出す技法。映画用語。元々はフランス語で「(機械の)組み立て」という意味。
1925年、旧ソ連の映画監督セルゲイ・エイゼンシュテインがモンタージュ理論を確立した。映画『戦艦ポチョムキン』はその代表作。彼は、芸術的なテクストにおいて冗長性は敵であり、いかにそれを乗り越えるかがモンタージュの、そして芸術の課題であるとした。 ⇔ワンシーン・ワンショット - レターボックス
16:9のワイド画面で構成される映像の場合、TV画面などで左右を生かした場合に、上下にすき間(ブラックバー)ができる。これを「レターボックス」と呼ぶ。 - レンダリング(rendering)
本来レンダリングはPC性能が低いためにリアルタイム編集ができない時などに行われる動画データの書き出しのことをいう。ノンリニア編集創世記には欠かせない言葉だったが、現在ではハイビジョン編集でもレンダリングいらずのものが増えてきた。ちなみに、アフター・エフェクツ(After Effects)等でCGを制作など行う際はいまだレンダリングが必要不可欠。 - ワイプ(wipe)
ビデオトランジションの1つで、現在の画面を拭き去るようにして次の画面を出すような特殊効果のことを言う。
《《《《 その他
- bps(ビーピーエス)
(Bits Per Second)通信回線などに使われるデータ転送速度の単位。1秒間に1ビットのデータを転送できることを「1dps」という。400Mbpsは、1秒間に400メガビットを転送できる。 - S/N比 (Signal to Noise ratio)
S(信号)とN(ノイズ)の比を表わすこと。映像や音声、通信性などの品質表示に使われる。単位はdB(デシベル)。SNRとも言う。 - アーカイブ(archive)
コンピュータでは、データをバックアップ・メディアに移すことを言う。最近では映像産業でアーカイブというと「映像資産」を指す場合が多い。 - アフレコ(after recording和製造語)
撮影された映像に後から音声を付け足すこと。DVテープにアフレコする場合は、12BIT録画のものを使う。 - インターフェース(interface)
2つ以上の間に、情報を共有すること。また、これらに関する手順、装置、技術の規格や仕様なども指す。 - シークエンス(sequence)
映画などの一続きの場面。一連の話。一般的には「続いて起こること、連続」などの意味。



