「un día con Aleida ~un documental de Aleida Guevara」特別上映会&ライブ!

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一夜限りの限定イベント!(限定50名)
チェ・ゲバラの娘、アレイダ・ゲバラの緊急来日講演の様子を収めたショート・ドキュメンタリー「un día con Aleida ~un documental de Aleida Guevara」を上映いたします。映像は愛知県西尾市出身の映像作家・柵木志が担当。7月23日に開催された名古屋市立大学病院や、ウィルあいちでの講演の様子を収めています。アレイダの力強いメッセージが再びあなたの心に訴えかけることでしょう。

ゲストとしてキューバから初来日の実力派トリオ「スエナ・クバーナ」と名古屋名物キューバ歌謡バンド「Ahora Si」が参加。映画とライブの贅沢な夜をキューバ料理と共にお楽しみいただけます。
50名様限定のイベントとなりますのでチケットはお早めに!

日時:10月22日(土)18:00~ open, 19:00~ start
場所:Cafe Dufi
前売 ¥2,500- / 当日 ¥3,000-
チケットお問合せ先:shop22 (052)932-2092 / used clothes A (052)932-8500

DVD「シッコ」

 昨日に引き続きマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画を拝見しました。今回は「シッコ」です。前作の「華氏911」に比べて非常にわかりやすく、見ごたえのある作りになっています。「腕をあげた」感じでしょうか(笑)。
 今回の標的は「医療」です。アメリカの医療問題は根が深いと昔から言われていました。ニクソン時代からといいますからかなりのものです。ここでもやはり問題の根っこは政治家。彼らと保険会社との利益供与の構図が浮かび上がります。「華氏911」では貧困層から自由を奪い兵役に出させて富裕層は更なるビジネスを追う構造を見せていましたが、今回は中流階級の悲惨さも描いています。医療保険に入っていても怪我や病気で自己破産するという現実に誰もが驚くことでしょう。
 こうした作品を作ると「プロパガンダだ!」とつい刺されがちです。「物事の一部だけ見て批判をするな!」と感じる方もいるかもしれません。でも個人的にはそれでもいいと思うのです。少なくとも我々が今まで気づかなかったことをドキュメンタリーとしてそれこそ命がけで発表しているわけですから。普通ならこんなネタやらないと思うのです。政治、石油、医療、保険、、、そういったドロドロの利権構造の問題をえぐるなんてよほど勇気がないとできません。それに今までは全く「逆のプロパガンダ」しか見ていなかったわけですし。
 個人的には、この映画は素晴らしいと思います。取材力、構成、編集、公開タイミングも含めて絶妙でした。今のアメリカを考えると民主党が政権を取り医療制度改革に着手している様はまさにマイケル・ムーアの影響力が見て取れます。ムーア監督の背後にどんな力が存在しているのかはわかりませんが、「ある一人の映像作家が国を動かす力を秘めている」という事実が同業者として考えさせられるものがあります。
「我々にできることは何か?」と。

DVD「華氏911」

カンヌ映画祭パルムドール受賞が非常に意義深いと感じる本作は世界一のドキュメンタリー作家となったマイケル・ムーア監督の「ボウリング・フォー・コロンバイン」に続く第2作目です。
徹底的にブッシュ元大統領を批判する姿勢には正直驚きます。というのもあれだけの動きをするとやはり妨害が少なからずあると思うのです。しかしムーア監督は作り上げました。実に素晴らしい、です。
アメリカで起こったテロ事件、911を発端にブッシュの歴史や背景を紐解きアフガンやイラク戦争に結びつける論旨は実に見事。いままでなんとなくわかっていたけど、スピークアウトできなかったことが、思いっきり語られていきます。

同業者の目で見ると、やはり編集の巧みさが目立ちます。それからマイケル・ムーア監督が自らジャーナリストとして突撃している様は本人のナレーションも意味合いがしっかりしていて納得。時折カットバックで笑わせてくれるところもタイミングが小気味いいです。
さらに「ドキュメンタリー」というジャンルをここまで世界中に認知させた功績は素晴らしいです。「ドキュメンタリーは暗い」というイメージばかり植えつける日本メディアと明らかにスタンスが違います。政治や戦争関連のドキュメンタリーをエンターテイメントに昇華するやり口は大いに賛成。ただ、字幕を追っていると文字量が多いので辛いかも。。。

映画「This is it」

マイケル・ジャクソンが他界してまだ日が浅いというのに、直前で白紙と化したロンドン公演の舞台裏映像を中心に構成したマイケルのドキュメンタリー映画が完成したことは正直驚きでした。

「そこまで商魂たくましくやらなくたって・・・」

これが映画を見る前の素直な気持ち、でした。マイケルは本当に素晴らしいアーティストだし、僕らの青春そのもの。マイケルが何かをすればそこには必ずビジネスがついて回るのはわかっているけれど、「死して尚」と思うとやや辛い気持ちになるものです。

ところが、

この映画、素晴らしかったのです。50歳のマイケル・ジャクソン。マイケルに憧れてダンサーになり、その彼と同じステージに立つことになった人たち。周りのスタッフたちは皆、マイケルが憧れでありマイケルのためならなんでもやる!と明言する。しかもそのセリフはマイケルがまだ生きているときに撮影された映像ばかり。
もともと、この映像は個人的な記録映像として撮影されていたに過ぎないのです。だからこそ、今となってはその映像に重みがあります。「その時そこで起きていることを記録」していたに過ぎない映像が、マイケル他界により思いもよらない「価値」を生み出してしまったわけです。

私はこの映画をみて、商魂たくましく作った映画、と思った自分を恥じました。
映画は明らかにマイケルに対しての愛が充満していて、彼の素晴らしさの一端が見て取れます。純粋にその気持ちをシェアしたかったのではないかと思えたのです。
監督はケニー・オルテガ。コンサート・ツアーのプロデューサーです。もし私が彼の立場だったら辛くてこんな映像編集できません。編集点を打つことは不可能だと思います。しかし彼はこの短い間にそれを行ったわけで(これは完全に推測ですが)彼の悲しみはいかばかりか、と思うのです。

通常なら映画としては決して十分とはいえない映像も、ここでは十分に価値を持っています。「舞台裏」という側面から見てもなかなか面白いのですが、それよりなにより「口先」とか「小手先」ではない、目には見えない力、を感じます。

そんなマイケルのすごさを世界中の人々に伝えないわけにはいかない、と監督は感じたのではないでしょうか。もし皆さんにも「誰かに何かを伝える」という機会があるのでしたら尚更見ていただきたいと思います。「表現者」としてのマイケルは本当に素晴らしい人であったのだと知ることが出来ます。

http://www.sonypictures.jp/movies/michaeljacksonthisisit/