早速InterBEE2013を振り返ってみました

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今年のinterbeeを一言で表すと「面白味の薄い内容だった」となってしまいます。残念ながら。

私のような弱小プロダクションにとって一番の嬉しい情報は「知らなかった革新的でお値打ちなツールを見つけること」に他なりません。しかし、今年はそれほど革新的な製品を見つけることはできず、驚きに出会うことは少なかったように思います。ま、想像の範囲内とでも申しましょうか(^_^)
とはいえ収穫ゼロということもありませんし、毎年interbeeに顔を出すことはこの先しばらくの業界動向を肌で感じるには大変重要な場所であることは変わりありません。

今年はやはり4Kへの展望を示す空気感が会場全体を覆っていた印象が強いです。これから総務省のガイドラインに沿って8Kまで数年で構築することを思えば至極当然なのかもしれません。キャノンの4Kモニターやアストロの8Kビジョン、その他撮影機材やポスプロ周辺にも高解像度ハードの開発に賭ける熱いものが伝わってきます。でも、ウチのような規模のプロダクションにとってはそれもまだまだ導入すべき事案ではありません。8Kまでの道のりが決まっているのならさっさと8Kカメラやその周辺機器、ポスプロに至るまで柔軟なラインナップが揃ってくれないと投資なんて恐ろしくてできません。まだ数年は様子見が続くことでしょう。 “早速InterBEE2013を振り返ってみました” の続きを読む

最新interBEE2009情報

昨日早速幕張へ行ってきました。そこで簡単にまとめを報告しておきます。ただし、これは小規模プロダクション及びフリーランスで活躍される方にはオススメしますが、特定の技術者や大規模プロダクション会社員及び常駐の方には不向きかと思います。情報には偏りがある可能性があることを知った上でお読みください。(例えばスタジオ技術やらLEDパネルやらアーカイブシステムやらは書きません)

さて、今回のinterBEE、私也のテーマは「一人プロダクション完結の効率化と先進化」です。その上で一番の注目はステディカム・システムのL’AIGLEでした。

http://www.laigleparis.fr/jap-home.htm

実はinterBEEの当日になっても定価が決まっていなかったというとてもホットな商品でらしく、メディアでも話題になっていない代物です。でもこれなかなかの優れもの。

特徴は①安い②軽い③メンテナンスフリーと3拍子そろっていること。値段はMDV System 4kgフルパッケージで48万前後。これにはモニターとモニターバッテリーが付属。Glidecamと競合の値段です。しかし違いはここからで、まずとにかく軽いのです。

http://www.laigleparis.fr/download/MDV-english.pdf
正確な重量は忘れましたが、大体5,6kg前後だったと思います。会場でも女性が20分ほどかついでいましたが大丈夫だと言っていました。私もかつぎましたが、かなりいけます。町歩きとかでも「船酔い」にならず撮影ができるのではないでしょうか。このシステムが軽い理由はアームです。アームにはスプリングを使わずゴムを使用してます。細かなアジャストができないというデメリットはあるものの、軽量化という意味では革命的な軽さになっているのです(40過ぎたおやじには重さが重要)。ゴムはライクル社のものでなくともホームセンターで市販のゴムが代用可能でメンテナンスフリーなところも売りになっています。さらに10年保証付き。

正直何故話題になっていないのか謎です。

さて、
次に気になったのは、Rip-Tie。

http://www.riptie.co.jp/

これは業務用ケーブルを束ねるマジックテープ。私はいつもはホームセンターなどで購入していましたが、あまり満足していなかったので「これは!」と思いました。さらにはオリジナルロゴが印刷できるというのもあり、ブランドイメージを色んなところで露出したい身としては楽しい商品。少数ロットから発注可能ということだったので是非試してみたいと思います。

そして、プロ用ガムテ、mt foto。

http://www.masking-tape.jp/mt_foto/

グレーチャートとしても使用可能なガムテで遮光性があり、マット加工、耐熱性、手切れよし、糊残ししにくい、という利点があります。「プロ意識」を表現したいアイテムとしてちょっとくすぐるものがあります。

いつもならSONYとかPANASONICとか「大企業巡り」が常でしたが、今回は「話題に取り上げてもらえてないけど面白い」モノを自分なりに歩いて探しました。というのも大手さんのはHDV機とEOS 5D MkIIを購入以来これという商品もなく、触手が動かないからです。
逆に大手メーカーの方と話をしていると、彼らの方こそ「暗中模索」でユーザーの意見を欲しがっていました。特に印象的だったのは、ある大手メーカー技術者の方に「一眼のカメラで動画が撮影できるものとビデオカメラでは何がそんなに違うのですか?」と聞かれた時は驚きでした。色々言いたいこともあったので個人的な意見として申し上げましたが、あれは私のことを小馬鹿にしていたのでしょうか?(笑)

オープンセミナーでデジタルメディアコンサルタントの江口さんが「2011年7月24日に何かが起こります。それはメディア革命といえるもの。」既存のキー局をはじめとしたテレビメディアは崩壊する、といったことをおっしゃっていました。でもinterBEEでは局や大手プロ向けの大規模予算が必要なビジネスプランばかり提示していたのも事実。

まだまだ書きたいことはありますが、とりあえずはこんなところで。
去年は苦肉の3D最新技術が多かったですが、今年はそれもやや廃れ、海外企業も入り乱れての「革命前夜」的な退廃感を感じました。新しい芽がこれからどんどん生まれてきそうな予感です。

『映像制作』分野での下克上がハードとソフト両面でそろそろ始まろうとしているのかもしれないですね。