映像ディレクターを目指す方にオススメの本10選!

映像ディレクターなら是非読んでおきたい本をご紹介します。
良書はたくさんありますが、まずオススメしたい本を掲載しておこうと思います。

1.「定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー」

フランス・ヌーベルバーグ監督のひとりでもともと映画評論家であるフランソワ・トリュフォーが、巨匠アルフレッド・ヒッチコックにあれこれインタビューしまくった一冊。

トリュフォーがかなりのヒッチコック・ファンであることが窺えることのほほえましさも面白いですが、何よりこれだけヒッチコック映画についてヒッチコック自身が語っている本はないのではないだろうか、と思います。

名画がどのように作られたのかその撮影技術、俳優との関わり、観客との駆け引き、その全ての考え方は驚きに値します。

2.「考具 ―考えるための道具、持っていますか?」

ディレクターにとってアイデアをひねり出すことは大変に重要です。

自らリサーチして企画書作成、台本、映像の構成、構図、演出、音楽、照明、タイトルデザイン…1本の番組を作るためにそれはそれはたくさんの要素が必要とされ、その全てに対して方向性が指示できるようでなければ一流とは言えないでしょう。人とのコミュニケーション術も大切ですが、その前に知識や経験も人より多くあった方が良いです。

そのうえで、本書。

頭の中にある様々なアイデアをうまく表現するためにはコツが必要です。そのヒントを本書は教えてくれます。アイデアをまとめるためのコツをたくさん教えてくれますので番組の企画を考える時などは大いに役に立ちます。

3.「Balance in Design – 美しくみせるデザインの原則」

ディレクターたるもの、デザインセンスも必要不可欠です。

本書は黄金比について書かれたものですが、読むことで美しさとは何かがわかり、番組演出に反映させることができるでしょう。撮影の際の構図だけでなく、テロップのデザイン、タイトル、フリップ、CG…色んな場面でデザインセンスが要求されるのがディレクターです。

「何故かダサイんですけど、なんでだろう?」と思ったとき、きっと本書にその理由が隠されているはずです。

4.「巨匠たちの映画術」

映像ディレクターでも、ドラマ志望の方だけ読めばいいのかというと実はそんなことはありません。

巨匠達が追求してきた術の数々を知ることにより、それをバラエティーや情報番組、報道番組など幅広く活用することができます。撮影機材と演出方法の関係性なども知ることができるので映像制作の糧になることは間違いありません。

5.「講座日本映画(1)〜(8)」

こちらは古本市場でしか手に入らない本となってしまいましたが、大変勉強になります。

日本映画の教科書にすべき内容です。今村昌平,佐藤忠男,新藤兼人,鶴見俊輔,山田洋次といった方々が中心となってテキストを書いておられ、私は出版された1985年から(当時は学生でしたが)欲しくて欲しくてたまらない本でした。

映像文化の原点は映画にあり、そこからテレビに派生していきました。映像制作の基本は全て映画の中にありましたから、エジソンやリュミエール兄弟など海外での映画の発明からはじまる歴史に、日本での独自の映像文化の発展まで知っておいて損はないでしょう。

特に日本映画の歴史はあまりご存じない方が多いのでライバルの鼻を明かすこともできるかもしれません(笑)

6.「映像制作ハンドブック」

現代はディレクターといえども身体一つでやっていけるほど甘くはありません。

せめてパソコン。できれば編集ソフトくらいは持っていたいものですが、もう一歩進めてカメラ、三脚、ワイヤレスマイク、照明キットまで手を伸ばし始めると「ひとりプロダクション」が完成します。

予算規模によってはひとりで全てこなしたほうがよい場合もありますから、例え持っていなくても「使える」人間にはなっていたいところです。

で、その第一歩として映像制作の全体像は必ず把握しておきたいもの。本書では映像の制作のイロハをイラスト付きで優しく教えてくれます。もともとはCanopusのEDIUSホームページで連載していた記事をまとめたものですが、わかりやすくまとまっていて好感が持てます。映像制作の入門書としてもいいかもしれませんね。

7.「『マルサの女』日記」

個人的には勝手に「映画の師」と仰いでいる伊丹十三監督。

30年近く前に、彼がエッセイストとして活躍していた頃に私ははまり込んで、伊丹監督の本を読みあさりました。その考え方や生き様は今でも自分に多大なる影響を与え続けています。

その伊丹監督がメガホンを撮った大ヒット作「マルサの女」の制作段階から綴った日記をまとめたのが本書。『「お葬式」日記』も良かったですが、個人的にはこちらの方が映画好きにはたまらないです。

伊丹監督は大変な勉強家、努力家ですが、それがさも当たり前のように書かれていて、なんというか心が震えます。

毎日のようにあらゆるジャンルの映画を観て、いいところがあればそれを活かし、映画に対する思いもさることながら、現場での技術的な話や演出に関することなどが綴られており、その道を目指すモノなら是非読んでいただきたい一冊です。

8.「映画の瞬き―映像編集という仕事」

これは私の「編集」に対する概念をひっくり返されてしまった本です。

というのも、作者であるウォルター・マーチは有名なハリウッドの編集マンなのですが、そんな彼は編集を「立って」行うというのです。そのおかげで作業効率は大変良く、集中して編集ができるので捗ると。

確かに座って編集をしているとダラダラなりがちです。プレビューしていてつまらないと居眠りします。編集点をひとつ打ったらやる気がすっかり無くなってネットサーフィン…なんてこともあります。

ところが、
思い切って「立ち編集」に切り替えたところ、居眠りはしなくなり(当然立って寝るなんてかなり難しい!)、立って編集するのも疲れるのでダラダラ作業をしなくなったのです!なるべく早めに仕上げる、という意識に目覚めた瞬間でした。

しかもクオリティーは高く!

皆さんにも是非お試しいただきたいです。以前は10万円以上もする素敵なハーマンミラーに座って編集するのがステイタスだと妄想していましたが、今ではそんなものの必要を全く感じることはありません。椅子なんて時々休憩するためにあればいい、くらいのモノに格下げです。

9.「『知』のソフトウェア」

これは情報収集の仕方を教えてくれる本です。

本の読み方もしかり、新聞の読み方やネットでの情報収集など如何に情報を得て裏を取り、まとめていくかを教えてくれます。今のような情報社会でまっとうな情報を集めてまとめていくことは大変重要で、そのノウハウを立花隆さんはキッチリと教えてくださいます。

流石は知の巨人だけのことはあります。

10.「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」

最後の一冊は、スティーブ・ジョブスです。ディレクターたるものプレゼン力も大切です。

企画立案してもプレゼンで失敗すれば元の木阿弥。苦労も水の泡です。

さらに言えば、このプレゼン力のノウハウは番組の組立、構成にも大いに力を発揮します。企業VPやテレビ番組、映画、ドキュメンタリー…全てのジャンルに必要な「説得」の技術が詰まっているわけです。

ま、いずれもかなり個人的な思いが入り込んだ本なので「相対的に」オススメできるものかどうかは疑わしいかもしれません。しかし、私の中では確実に「何度も繰り返し読み返すべき本」です。

少しでも参考になればと思います。

Related Articles

  1. Video Production Image
  2. Video Strategy to Build Your Company's Future: A Practical Guide for PR Staff to Evolve from Production Requestors to Strategy Designers
  3. Video Production Image
  4. Video Production Image
  5. Video Production Image
  6. Video Production Image

Comments

  1. There are no comments on this post.

  1. There are no trackbacks on this post.

PAGE TOP